アトピー性皮膚炎の治療で使用される薬は、ステロイド剤が一般的 です。以前は、アトピー治療はステロイド外用剤による治療のみでしたが、副作用の危険 性などが一般に知られてからは、脱ステロイド療法も次第に広まりました。
ステロイド剤は、皮膚の炎症に良く使われ、特にアトピー性皮膚炎 に対しては非常に効果があらわれやすいとされています。しかし、強力な薬である為、連 続の使用は1ヶ月以内におさめる必要があり、それ以上の長期的な使用は、副腎機能抑制 などの副作用を起こす恐れがあるといわれています。
脱ステロイドを行う事によって、長期的な使用によるステロイドの 副作用があっても、少しずつ回復していくと言われています。ただし、ステロイド剤の種 類や使用期間によって副作用の状態に個人差があるように、回復の程度にも個人差があり ます。
脱ステロイドは、一般に考えられているよりも、ゆっくりと時間を かけて回復し、脱ステロイド期間中は、かなり苦しい状態になります。これは、脱ステロ イドによって、ステロイドの副作用で副腎機能が抑制されたままであるのに、炎症を抑え るステロイドを使用できない為、症状が悪化してしまうからです。いままで強い効果のス テロイドで症状を抑えてきていたので、使用をやめることでひどいリバウンドが起きてし まいます。このことから、脱ステロイド療法は体にはいいのですが、治療を行うには勇気 が必要とされています。