肌のバリア機能を持つのは、角質層にある細胞間脂質のセラミドという成分です。人間の皮膚には6種類のセラミドがありますが、アトピー性皮膚炎の皮膚には、6種類のセラミド量が健康な肌の人に比べて少ないです。その為、肌のバリア機能が弱いので、ささいな刺激に反応し、かゆみや炎症を引き起こします。健康な人の肌は、セラミドがたくさんあるので肌のバリア機能が働き、外部の有害物質が体内に侵入するのを防ぐ事ができます。アトピー性皮膚炎の肌は、セラミドが少ないので肌のバリア機能が充分に働く事が出来ず、有害物質が皮膚から浸入してかゆみを起こします
アトピー性皮膚炎の人が、何故セラミドが少ないのかは、まだはっきりと解明されていません。さらに、アトピー性皮膚炎の肌は、セラミドが少なく肌のバリア機能が低弱いので、皮膚が乾燥しやすい状態です。
肌が乾燥していると、かゆみを生じやすく肌の表面がカサカサしてしまいます。乾燥した肌は、有害物質が侵入しやすく、そこから、また細菌や湿疹が侵入して、さらに症状が悪化します。肌が乾燥すると、角質層が剥がれやすくなり、ひび割れを起こして出血する事もあります。肌が乾燥しかゆみが生じて、我慢できずに掻き毟ってしまうと出血を起こしますし、肌が再生していないうちに、どんどん損傷してかゆみやアレルゲンの侵入を許してしまう悪循環な肌が、アトピー性皮膚炎の状態です。